『クリエイション・ストーリーズ』観てきました♪

2021年制作 イギリス
監督 ニック・モラン 制作総指揮 ダニー・ボイル 脚本 アービン・ウェルシュ

スコットランド生まれのアランはロックスターを夢見ていたが、保守的な父親と衝突してばかりいた。ついに故郷を飛び出しロンドンで暮らし始めた彼は、仲間と共にクリエイション・レコーズを設立。トラブル続きのレーベル運営の中でアランは宣伝の才能を開花させ、次々と人気バンドを輩出する。その一方で、彼はレーベル運営のプレッシャーや家庭問題によって精神的に追い詰められていく。(映画com. より)

この映画は「トレインスポッティング」の監督ダニー・ボイルが製作総指揮、同作の原作者アービン・ウェルシュが脚本、同作に出演したユエン・ブレムナーが主演。
いわばトレスポ・ファミリーによる作品で、それだけでも個人的には観に行っちゃうやつ。
そして、マドンナの元夫ガイ・リッチー監督映画「ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ」の主演俳優ニック・モランが監督だ。

そんな期待大の映画が、平日の昼間ということもあるのか観客は5人 (+_+)、しかも全員おひとりさまの女性という何とも穏やかな空間の中で鑑賞。
ユアンのようなイケメン(当時の)が出ているわけでもないこの映画、トレスポとか関係なく食指が動くのは、たぶん40代以降のUKロック好き。
そうそう始めは、アラン・マッギー役はユアンでって話があったそうなのだけど、あまりに違いすぎるということで却下したそう、そりゃそうだちょっと無理があるかも。

きっと入らないだろうなぁー(札幌では)と予想はしていたものの、ここまでだとは驚きだ。
そんな状況の中、上映してくれただけでもありがたいのだけど、座席数48のミニシアターのため音がちょっと残念で…
クリエイションのバンドたちは轟音ギターのバンドが多いため、ライヴシーンはもう少し迫力のある音で観れたらもっと良かったんだけど。

でも、この映画はいわゆる音楽映画ではなく、アラン・マッギー物語。
グラスゴーから夢を追って出てきた若者の成功と衰退を描いている。
劇中、次々と流れるクリエイションのバンドたちの曲、それだけでもハッピーなのであまり冷静な感想は書けないかもしれない。

プライマル・スクリームのボビーと初めて会うシーン、ボビーの部屋で音出しをしていてお父さんに品よく小言を言われるシーンにニヤついた。
今では皆無だけど、そのシーンのように「ロック好きなの?」とか言って仲良くなるってこと、20代前半頃までは私にも確かにあった。

アランとボビー


そして、自分が最初に組んでたバンドもドラムのコの家で練習をしていたため、何だか懐かしいような感じ…
小言を言われることもなく、近所のお宅にも20時迄は音出しOKの了解を取っていたとっても平和な時代。

私の好きなネオ・サイケ時代のプライマル・スクリーム


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劇中、何かといえば「U2を超えるぞ~!!」と叫ぶのにもクスッとした、U2ってやっぱ良くも悪くもそういう存在なのね。

マイブラのレコーディング中、室内にはアランさえも入れてもらえず経費はかさみ、クリエイションの副社長の家を抵当に入れることに…
そんなこんなで経営が傾いていくわけだけど、オアシスを抱えながらなぜ?とちょっと思ってしまう。
凄腕の経理担当みたいな人がいたら違ったかも…とか。

マイブラのMVって演奏してるのもあるんだけど、画がチカチカして疲れるためこちらで。


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電車に乗り遅れたことにより、人生を変えるオアシスとの出会いがあったアラン、そして逆の意味でも彼の人生は変わっていく。
全編においてさらっと物語は進んでいくため、心理的な部分の描写がやや雑だったりして、この映画に深みはあまりない。
でも、2時間近くある映画がそのスピード感と好きな楽曲ばかりが流れる幸福感で、本当にあっという間だった。
最後のシーン、お父さんとの取ってつけたような件は「何じゃそりゃ? 」と正直思ったけど、たくさんのいいバンドを世に出してくれてありがとうって気持ちだわ。

アランがライヴハウスでテレビジョンパーソナリティーズを初めて目にし、みんな笑顔で「パートタイムパンクス」で踊り狂うシーン…
そこがいちばん好きだった、そこだけもう一度観たいくらい。


テレビジョン・パーソナリティーズの曲は前記事で貼っているため、興味がある方はそちらで聴いてみてくださいね。

で、その前記事なのですが、とんでもなく誤字が多く失礼いたしました。
アラン・マッギーがマッギになってたり(ロジャー・マッギンと混ざる現象)、クリエイション・ストーリーがクリエイション・ストーリーになってたり、それが混在するという失態で (;^ω^)
直しましたがまだあったら教えてくださいませ。

music.yuraneco.com

 

90年代のUKモノ、特にクリエイションのバンドは好きなものだらけで今も日常で聴き続けているため、今までもたぶんこれからもブログに書いていくことになるはず。
そんな中で久々に聴いてぐっときた曲。
途中でリズムが変わるところ、当時ありがちだったんだけどやっぱ好き。


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お客さん入っていないのにパンフは売り切れていたようで…
何だかとても良さげなパンフのようなので電話で問い合わせてみたら、今日再入荷したとのこと。
取り置きはしてくれないそうなので、近いうち買いに行ってきます。


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