アラン・マッギーといえばダン・トレーシーなのです

90年代のブリットポップ・ムーブメントを牽引したイギリスの音楽レーベル、クリエイション・レコーズの創設者アラン・マッギーの波瀾万丈な人生を映画化した『クリエイション・ストーリーズ』本日公開です ٩(ˊᗜˋ*)و


もちろん近々、劇場へ観に行くため、感想はその後で…。
今日はクリエーション・レーベルのバンドたちは置いておき、アラン・マッギーのアイドルだったダン・トレーシー率いるテレヴィジョン・パーソナリティーズについて。

Television Personalities テレヴィジョン・パーソナリティーズ

70年代末にロンドンで結成
ウィットに富んだポップ・センス、ギター・ポップの醍醐味を十二分に発揮したサウンドポスト・パンク的な実験性をもったストレンジな楽曲など…インディー・シーンにおけるダン・トレーシーのカリスマ性は偉大。

彼が設立したインディ・レーベル、ワーム!からはTVP以外にも、パステルズのデビュー・シングルやマリン・ガールズのアルバムが世に出ており、そのことに強く触発されたアラン・マッギーはクリエイション・レコーズを設立することになる。


ダン・トレーシーとテレヴィジョン・パーソナリティー

ダン・トレーシーはピストルズジョナサン・リッチマンを聴き、その後テレヴィジョン・パーソナリティーズを結成したとのこと。
愛すべきへなちょこ節はジョナサン・リッチマンからひそかに継承されているのね ^ ^

英国のパンク・ロック・ムーブメントがアンダーグラウンドから出現、主流になった後、1979年頃に登場したファッション・パンクスへの風刺となっている曲がこちら。

Television Personalities「Part Time Punks」(1980)

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そして、ラフ・トレードから発売されたシングル。
曲中、鳥のさえずる声がずっと聞こえているんだけど、うちのおじいちゃん猫がキョロキョロし始めてビックリ、ずいぶん耳が遠くなってきているはずなのに…。

Television Personalities「I Know Where Syd Barrett Lives」(1981)


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ピンク・フロイドにはあまり興味がないのだけど、シド・バレットのソロ『帽子は笑う…不気味に』『その名はバレット』の2枚は好き。
久々に聴きたくなったので…

Syd Barrett「Terrapin」


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私が初めて聴いたのはこの曲。
大昔、テレヴィジョンのCDを探していた頃、「T」のコーナーにはこちらのテレヴィジョン・パーソナリティーズの在庫がやたらあり、紛らわしいなーって思ったりしていた もの。

Television Personalities「A Picture of Dorian Gray」(1981)


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でも今でもよく聴くのは、間違いなくこちらのテレヴィジョン・パーソナリティーズの方。
ゆる~い楽曲にやや調子っぱずれのVOには本当に癒やされている。

重い病気で施設に入院していたダン・トレーシー、『クリエイション・ストーリーズ』が出来上がったらアラン・マッギーはトレーシーに観せに行くと言っていたのはもう2年前のこと、現在はどうしているのだろうか…。

それにしても当時、日本での公開は決まっていなかった『クリエイション・ストーリーズ』がやっと観られる日がやってきた。
さて、いつ観に行こうかな~♪